腸を救う「白米」の力。UCの私がパンを捨て、毎日お米を炊き続ける合理的理由。
私たちの体は、食べたものでできています。
特にエネルギー源となる主食は、摂取量が多いため、その質が全身の炎症状態や消化の負担に直結します。
世の中には「糖質制限」や「玄米こそ至高」といった情報が溢れていますが、潰瘍性大腸炎(UC)という病気を抱える30代男性にとって、最も安全で、最も効率的で、最も美味しいエネルギー源は、やはり白米です。
便利すぎる電子レンジを手放し、毎日炊飯器をつかっています。
そんな私の「お米中心」の生活がもたらした恩恵をお伝えします。
1. 究極の「低残渣(ていざんさ)」エネルギー源
UCの食事療法の基本は「低残渣」、つまりカスが残りにくく腸を刺激しないことです。
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消化負担の少なさ: 白米は、お米の外側の硬い殻(糠や胚芽)を取り除いた状態です。そのため、パン(小麦粉・バター・イースト)や麺類に比べ、消化のプロセスが非常にシンプルで、炎症を起こしている腸壁を優しく通り抜けてくれます。
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添加物・脂質からの解放: パンにはマーガリンやショートニング、乳化剤、保存料などが含まれていることが多く、これらはデリケートな腸の「ノイズ」になります。一方、お米は「水」だけで炊き上がります。以前お話しした、南部鉄器で沸かした最高の水で炊き上げれば、これほどピュアなエネルギー源は他にありません。
2. 「炊きたて」に含まれる、生きた水分
私が「冷凍ご飯のレンジ解凍」をやめ、毎日炊飯器で炊くことにこだわる最大の理由は、お米に含まれる水分の質にあります。
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アルファ化されたデンプン: お米を炊くことで、デンプンが「アルファ化(糊化)」し、人間が消化しやすい形に変わります。炊きたてのご飯はこの水分量が最適で、腸での吸収効率が最大化されます。
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レンジ加熱による「老化」の回避: 一度冷めて時間が経ったご飯(レジスタントスターチが増えた状態)をレンジで急激に加熱すると、水分が不均一に飛び、デンプンの構造が硬くなりがちです。これは消化力の落ちているUC患者にとっては、思わぬ負担になります。艶やかな炊きたてご飯を食べることは、最高の「温活」であり「腸活」なのです。
3. 【重要】UC患者が知っておくべき「お米」の注意点
お米は素晴らしいですが、巷の「健康常識」が私たちには毒になることもあるため、注意が必要です。
① 「玄米・雑穀米」の注意点
世間では「玄米は食物繊維が豊富で健康的」と言われますが、UC患者(特に活動期)にとっては不溶性食物繊維が多すぎるというリスクがあります。
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リスク: 玄米の硬い殻は腸を物理的に刺激し、炎症を悪化させたり、腹痛を引き起こしたりする原因になります。
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対策: 基本は「白米」を選びましょう。もし栄養価を上げたい場合は、胚芽だけを残した「胚芽米」や、精米歩合を調整した「分づき米(七分づきなど)」から、自分の体調を伺いながら試すのが賢明です。
② 「早食い」は禁物
お米は消化が良いとはいえ、しっかり噛まなければ意味がありません。
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対策: 30代の忙しい合間の食事でも、一口につき30回は噛むことを意識してください。唾液に含まれるアミラーゼと混ざり合うことで、お米の栄養はよりスムーズに腸へ吸収されます。
③ 糖質の過剰摂取
いくらお腹に優しいからといって、お米ばかりを大量に食べるのは控えましょう。
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リスク: 血糖値の急上昇は、体内の微細な炎症を助長する可能性があります。
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対策: 納豆、ゆで卵、そしてジオの鍋で蒸したしいたけなど、これまでに紹介したタンパク質やビタミン源と一緒にバランスよく摂取してください。
おわりに:白いご飯は、明日への希望
真っ白に輝く炊きたてのご飯をお茶碗によそう。その瞬間、私たちは「今日も自分の体を大切にできている」という確信を得ることができます。
ソルビン酸を避け、油を控え、南部鉄器の水で炊き上げた本物の白米。 このシンプルな習慣の積み重ねが、私たちの腸を穏やかに保ち、30代という荒波を乗り越えるための「揺るぎないエネルギー」を与えてくれます。
便利さよりも、美味しさと安心を。 今日もお米を研ぐその手から、あなたの健康な未来が始まっています。