「お腹が冷えやすい」「傷の治りが遅くなった気がする」……30代を過ぎ、潰瘍性大腸炎(UC)という持病を抱えていると、そんな小さなサインに敏感になります。ビタミンEは、そんな私たちの「血の巡り」と「細胞の質」を劇的にサポートしてくれる、頼もしい脂溶性ビタミンです。


1. 炎症の「飛び火」を防ぐ強力な抗酸化作用

UCの炎症が起きているとき、腸内では活性酸素が大量に発生し、健康な細胞の「膜」を次々と酸化(サビ)させてしまいます。

  • 細胞膜のガードマン: ビタミンEは細胞膜の脂質部分に入り込み、活性酸素による連鎖的な破壊を食い止めます。いわば、腸の細胞一つひとつに「サビ防止のコーティング」を施してくれるような存在です。

  • ビタミンCとの黄金コンビ: 以前紹介したビタミンCは、酸化して力が弱まったビタミンEを「再起動(再生)」させる働きがあります。この2つをセットで摂ることで、腸内の消火活動は何倍にも効率的になります。


2. 「血流の質」を上げ、粘膜修復をバックアップ

傷ついた腸の粘膜が治るためには、新鮮な酸素と栄養が血液によって運ばれてくる必要があります。

  • 末梢血管の拡張: ビタミンEには血管を広げ、血行を促進する働きがあります。お腹の血流が良くなることで、腸の自己修復能力が最大限に引き出されます。

  • 南部鉄器との相乗効果: 南部鉄器で沸かした白湯で鉄分を補給し、ビタミンEでその血液を隅々まで届ける。この「作って、運ぶ」の連携こそが、貧血や冷えに悩むUC患者にとっての理想的なサイクルです。


3. 【実践】ジオ・プロダクトで「油」を賢く操る

ビタミンEは脂溶性のため、油と一緒に摂るのが鉄則です。しかし、酸化した油はUCの大敵。ここで私の愛用品が真価を発揮します。

  • 低温調理で酸化を防ぐ: ビタミンEは熱に比較的強いですが、高温での揚げ物などは油自体の酸化を招きます。

    実践ハック: ジオ・プロダクトの片手鍋を使い、少量のオリーブオイル(ビタミンEが豊富)と野菜を入れ、フタをして「蒸し炒め」にします。密閉性の高いジオなら、低温で短時間で火が通るため、油の酸化を最小限に抑えつつ、効率よくビタミンEを吸収できます。

  • 電子レンジを使わない理由: 油を含んだ食品を電子レンジで急激に加熱すると、過酸化脂質が発生しやすくなります。私は「ごま」や油を使ったおかずを温め直すときも、ジオの鍋でゆっくりと熱を入れます。これが、腸への刺激を減らすための「30代のこだわり」です。


4. 【UC流】ビタミンE摂取の注意点

非常にメリットの多いビタミンEですが、私たちの病状によっては慎重になるべき場面もあります。

① 「出血」がある時の摂りすぎに注意

ビタミンEには血液を固まりにくくする(血栓を防ぐ)働きがあります。

  • リスク: 活動期で下血がある場合、大量のビタミンE摂取は止血を遅らせる可能性があります。

  • 対策: 出血が見られる時期はサプリメントなどの高濃度摂取は控え、食事から自然に摂る程度に留めましょう。

② 「ナッツ類」の残渣(ざんさ)問題

ビタミンEといえばアーモンドなどのナッツ類が有名ですが……。

  • リスク: ナッツは不溶性食物繊維が非常に多く、消化しにくい「カス」として腸を刺激します。

  • 対策: 以前の「ごま」の記事同様、**「練りごま」や「アーモンドペースト」、あるいは「良質なオイル」**から摂取しましょう。「粒」ではなく「形を変えて」摂るのが、UC患者のスマートな流儀です。


おわりに:内側から「しなやかな体」を作る

南部鉄器の白湯を飲み、散歩で太陽を浴び、ジオの鍋で丁寧に調理し、炊きたてのご飯をいただく。 この生活の積み重ねにビタミンEが加わることで、私たちの体は内側からサビに強く、しなやかに再生する力を手に入れます。

仕事に追われる30代だからこそ、数年後の自分への投資として、今日の一口に「抗酸化の力」を込めてみませんか?

明日の朝食には、すりごまをたっぷり振った炊きたてご飯と、ジオの鍋で優しく仕上げた一品をぜひ。